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2024.4.19[チーム]

[プレビュー]昨季の悔しさは勝利で晴らす。敵地で浦和にリベンジへ

今季初の連敗で迎えた過密日程の鳥栖戦は、ガンバにとって勝利だけが必要な一戦だった。
昨季の俺たちとは違う、と言わんばかりの思いが宿った三浦の劇的な逆転ゴールで勝ち切った一戦を「ドラマティックで美しい試合だった」とポヤトス監督は振り返ったが、パナソニックスタジアム吹田を熱狂させたガンバにとって次に待つミッションは、埼玉スタジアムでのリベンジである。

かつてタイトルを賭けて何度もビッグマッチを戦ってきた浦和に対して、昨季の公式戦は4戦4敗。ポヤトス監督が「監督としても選手としての思いもそうだが、浦和を苦しませて、仕留めたいと思っている」と話した通り、敵地で目指すのは勝点3の奪取である。

「(前節)逆転勝ちしたこともあるし、勢いを持って行ける。アウェイだけどここを取れればさらに勢いはつく」(宇佐美)。リーグ戦では浦和戦を皮切りに鹿島戦や大阪ダービーなど重要な試合が待つが、上位追撃に向けてガンバの成長と真価を見せつけるべき一戦となる。
昨季は浦和の堅守をこじ開けきれず、苦杯を嘗めたガンバだが今季の浦和とは攻撃的なスタイルのぶつけ合いになる。
「浦和は去年のスタイルとはだいぶ変わっている印象がある。どちらがボールを持てるか、というしのぎ合いになる」とポヤトス監督が話すように、浦和は今季からかつてノルウェー代表を率いた経歴を持つペア マティアス ヘグモ監督が就任。布陣も4-3-3にスイッチし、ボールを積極的に動かすスタイルを構築中である。
浦和も今季勝利している試合ではハイプレスが機能しているが、相手に応じた攻撃的な守備で、臨機応変に攻め入る今季のガンバとは真っ向勝負になるはずだ。

鍵になるのは、アンカーを務める浦和の新戦力・サミュエル グスタフソンをいかに封じ、その脇をいかに攻略するかである。
現在リーグ2位タイの得点数を記録している浦和だが、マリウス ホイブラーテンと昨季までガンバに在籍した佐藤のCBコンビは個の強さを見せている。今節からは、佐藤に代わってアレクサンダー ショルツが復帰してくる可能性もあるが、いずれにせよサイドをより効果的に崩すことが必要になるだろう。
3得点中のチアゴ サンタナや左ウイングで2得点中の松尾ら、前線のアタッカーも要警戒だが、前節柏に敗れ、仕切り直しとして挑んでくる浦和はホームで目指すハイプレスを繰り出してくるはずだ。
「個々の能力が高ければ高いほど、1本のワンチャンスで点を取ってくるので守備陣としてはそこを警戒したい」と一森は話すが、昨季の浦和戦は4試合のうち3試合で3失点。ビッグセーブを連発中の一森やCBの中谷、三浦らにとっても力の見せ所になるのは間違いない。

互いのプライドと、攻撃的なスタイルのぶつけ合いとなる濃密な90分になるのは必至の浦和戦。宇佐美は秘めた決意を口にした。「去年は本当に苦しめられたので、全力で借りを返すつもりで行くし、サポーターもそれを望んでいる」。
真っ向勝負の末に、浦和に勝ち切るのみだ。